ダウン症と自然体

【嬉しいツーショット】

まさや君が久しぶりにお母さんと来てくれた時に、
写真を一緒に撮っていただきました。

近頃はお母さんと一緒に彼も診させていただくことが時々あります。

彼は治療院がどうゆうところかをちゃんと解っていて、
すぅーっと何気にベッドに横になってくれます。

外出先ではなかなか言うことを聞かなくて困ることも多いそうなのですが、
そんな様子を見てお母さんは不思議がっています。

ダウン症の高校生、まさや君とは言葉で会話をすることができません。
でも、彼の身体に触れて私が意図することをとても感じ取ってくれます。

彼の感受性がとても豊かなのがわかるし、
心地良く感じると、もっとやって欲しいとアピールしてくれます(笑)

言葉がなくても目や表情で伝わるものがあるし、
意識で何となく通じ合えるところがあります。

自然体で自由な彼に対しては余計な気遣いや詮索などは
まったく必要なくて（比べるものではないかもしれませんが）、
どんな患者さんよりも彼と接している時の方が、私自身も
より自然体でいられます。

まさや君の素直な反応は楽しくて、私自身も癒されてしまいます。

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以前、ダウン症の女の子みなこちゃんを診させていただいた時の思い出です。
当時のみなこちゃんは胃腸が弱くて調子を悪くていました。

私は「ご飯をゆっくり良く噛んで食べると、お腹が喜んで丈夫になるんだよ～。」
とアドバイスしました。

彼女は関東にお住いなので、お母さんの実家のある名古屋に
帰省された時にしか診させていただくチャンスがなかったのですが、
半年ぶりに会った時に彼女が話した言葉にとても感動しました。

「先生、私ね、ちゃんと毎日ご飯をゆっくり良く噛んで食べてます！」

何度言っても早食いの習慣が治らない人や、
とやかく言う私も恥ずかしながら出来てないことが多いのに…。

彼女はたった一度のアドバイスをしっかりと受け入れて毎日ちゃんと実践していました。
もちろん、みなこちゃんの胃腸はすっかり健全になっていました。

その「素直さ」と「純粋さ」に心を打たれて感動しました。

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まさや君に伝えてみました。

キミの足の裏の形がお母さんにそっくりなこと。
キミの背中の筋肉の付き方がお父さんにそっくりなことを。

そして、まさや君を高校生までしっかりと育て見守り続けているお母さんに、
その在り方から大切なことを学ばせていただいています。

母親ってスゴイですね。

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